現在の林道沿い50mの森林伐採を促進し、今後の森林計画を効率よく行う方法です。
現在、長岡市の道路から50m以内のスギ人工林の蓄積(立木のボリューム枝葉)は合計12,236m3あり、 そのうち61年生以上のものは、3,640m3です。
3,640m3の蓄積の内、素材(丸太)換算率70%とすると、2,548m3の素材(丸太)生産可能と思われます。
素材(丸太)価格いくら山林所有者は売るか?
平成6年度の素材(丸太)の新潟木材共販市況の価格を参考にすると、下記のとおり。
長さm | ×直径Cm |
石あたり単価 (高値) |
石あたり単価 (中値) |
参考平均価格(円) 石あたり |
参考平均価格(円) m3 あたり |
3.65〜4.0 | ×20〜28 | 16,000〜8,000 | 8,000〜6,500 | 8,000 | 28,000 |
---|---|---|---|---|---|
6.0〜8.0 | ×20〜28 | 16,000〜14,000 | 13,000〜10,000 | 13,000 | 46,000 |
効果 次の伐採への足がかり
条件として、次のような伐採跡地利用の協定を結ぶ前提で考えてみます。
@伐採跡地の奥地に伐採可能な森林がある場合、その伐採跡地を無条件で作業路へ提供する。
A伐採搬出作業路へ利用する面積以外の再造林の義務付け。
B再造林地であっても、その後追加伐採搬出作業路として必要となった場合は、無条件で提供する。
C伐採搬出作業路の再造林・再造林後における保育施業時の通行許可。
Dその他法的に必要な事項の検討の必要あり。
これらの条件を付けて伐採を行う効果は、次のとおりです。
@今まで、アクセスがわるく伐採を控えていた森林の伐採促進。
A林業機械化の促進。
B伐採集積コスト削減
C若者の就労条件に近づく。
D保育経費の削減。
E森林管理の充実
また、作業路の管理は森林整備地域活動支援交付金で対応が可能です。
作業路の維持管理という、新たな労働の場も増加します。