T邸 居間

玄関から居間に入る
 玄関から居間に入ると、大きな大黒柱が見えます
 大黒柱から玄関側に伸びる大梁に、左右から組み合わさる丸梁が、本屋を支えます。
 天井にはルーフファンがあり、小屋裏の暖かい空気を床面へ送ります。

玄関側上部
 玄関から入って、上を見上げると、大黒柱から伸びる大梁を受ける梁。
 更にその上に、明り取り窓が見えます。明り取りは、開閉でき、和風に仕上げて古民家風に演出しています。
 左側は寝室となっています。

玄関の建具
 玄関側の建具は2枚引違い建具で、腰から上は型板ガラス、腰は加茂産の羽目板を使用。
 脇の和室側の戸袋の羽目板と合わせています。
 スイッチ群が見えますが、車いすの仕様で、床面から70cmの高さに横に集中し、玄関や居間の照明をコントロールできます。

寝室の建具
 寝室の建具は3本引きで、左側の壁に収納でき、居間と寝室をオープンにできます。
 玄関側の建具に合わせたデザインです。
 建具の上には、鴨居を兼ねた梁と、その上の屋根を支える丸梁が見えます。
 丸梁は屋根勾配に合わせて、登らせてあり、その間の空間は明り取り窓をはめてあります。
 明り取り窓は格子をはさんで、部屋側に透明のポリエステル板、裏側に和紙風のポリエステル板がはめてあり、サンドイッチ状態にして中空層をつくり、保温性能を高めています。
 その上の明り取り窓は居間側に倒すことが出来、通気を可能にしています。

大黒柱
 大黒柱には、玄関側から伸びた大梁と、和室側とトイレ側の左右からささる梁、 放射状に伸びた梁を受け、この木組みがこの家の要となっています。
 梁は柱にさされ、栓を打ち込み、固定されています。

放射線状に伸びた梁
 大黒柱から美しく伸びる4本の梁はアール部分の屋根を抑えています。
 その上の円状に並んだ明かり窓からは入る陽の光が居間を照らします。
 夜は、スポットライトでライトアップされ、昼と異なった様相となり、楽しめる場所でもあります。

掃き出し窓
 居間の明かりは、上部の無数の明かり窓と南面に設けられた2つの大きな掃き出し窓と腰窓から取り入れられます。
 欄間が付いていて、さらに明かりを取り入れる工夫がされています。

台所
 南側の一番いい場所に台所があります。
 L型の2400×1650のシステムキッチンで、吊戸棚を設けず(なるべく天井を圧迫しないで)、床部分にスライド収納をつけています。
 コンロ部分はIHヒーター(東芝製最大火力3.0kW)で、火災に対して安全です。
 地元業者の「ダイヤ」製を採用し、とことん「地産地消」に徹しています。
 キッチンパネルは奥さんのこだわりで「ホーローパネル」を使用。マグネットで小物を取り付けられる利点があります。
 カウンターは自社製品の杉集製材を用いています。

流し脇の収納
 流しの脇に、収納スペースがあります。
 食品庫として使用できます。
 床面には床下点検口が設けてあり、非常時の点検に備えています。

和室から眺める
 和室から眺めると、このように映ります。
 居間の配置がよくわかります。
 中央に大黒柱、奥に台所、正面はトイレの引き戸が見えます。
 左側は掃き出し窓、右側は寝室、玄関です。


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